シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

日本語教師について

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こんにちは、ヤンピンです!

私が現在メインでやっているお仕事、日本語教師について少し書いておきます。

 

目次

 

 

日本語教師とはどんな仕事か

日本語が話せるようになりたい、もっと上手になりたいと思っている、非国民非日本人の方々に日本語を教える仕事です。

日本語学校大学に所属して、学校で教えている先生がほとんどだと思いますが、私のように個人でやっている人も少なくないと思います。今だと、スカイプで教えている先生もけっこういると思いますが、これはオンラインの学校に所属しながら、自宅で一人で教えているということで、なんとも中性的です。

 

ちなみに学校で教える場合だと、学校に雇ってもらうわけですから、面接試験のようなものがあります。そしてその面接の応募資格の条件の中に、必ずといっていいほど4年生大学卒業というのがあります。ですから高卒の人が日本語学校や大学で先生になるというのは、かなり難しいかもしれません。

そして私も高卒なので個人でやらせていただいてます。

 

どうやって生徒を見つけるのか

私は基本的に、インターネット友達のツテなどで生徒さんを見つけています。インターネットというのは、いわゆる掲示板みたいなサイトで、物の売り買いや、求人などに紛れて、レッスンの広告をのせています。

他にも、某スーパーのレジカウンター近くの掲示板とかにも、昔広告を貼って回ったことがあります。あの頃は大変でした (-_-;)

 

どんな人に教えるのか

私がシンガポールで、今まで教えたことがある人たちは

まず人種でいうと、シンガポール人、マレーシア人、インドネシア人、インド人、中国人、台湾人、韓国人、オーストラリア人、アメリカ人、フランス人、ドイツ人、イギリス人、オランダ人、ペルー人、それくらいでしょうか。まだ中東のアラブ系と、アフリカンな黒人さんがいませんが絶賛募集中です。

 

職種だと、会社員、会社役員、社長、銀行員、証券マン、医者、シェフ、パティシエ、オペラ歌手、女優、退職された方、大学生、中学生、4歳児、こんな感じです。やはり会社員学生が多い印象です。

4歳児に教えたときは、教師というより保育士さんでした。とても私の手には負えなかったので、数ヶ月でやめさせてもらい、それ以降児童はお断りしています。

 

目的別に見ると、

  • 日系の会社で働いてるから。
  • 日本人とおつきあい、もしくは結婚しているから。
  • 日本によく旅行に行くから。
  • 日本のアニメや漫画を日本語で読みたいから。
  • 日本の様々な文化が大好きだから。
  • 学生のときに日本語を勉強していたが、ほとんど忘れてしまったので、もう一度勉強しなおしたい。
  • 子供に第二言語として日本語を覚えてほしい。(親御さんの意志)

 

こんな方達がシンガポールで日本語を勉強したがっています。基本的にシンガポールで日本語を勉強したいと言う人は、比較的裕福な人たちです。

 

どこで教えるのか

 自宅に来てもらったり、私が生徒さんの家に行ったり、カフェファストフード店などで教えたりしますし、数年前からスカイプでもレッスンをしています。

マクドナルドで何回かレッスンをしたことがあるんですが、生徒さんが何も注文しないので、周りの目が気になって気が気じゃなかったことが数回あります。そのときに、なにか注文しないんですか?と聞くと、「ええ喉が渇いていませんから」と言われました (-_-;)

シンガポールのマクドナルドでは、何も注文しないでテーブルを占領するのはありなんでしょうか。できればなにか注文していただきたい、気が弱い先生のために。

 

シンガポールでは生徒の家に行くのも、私の密かな楽しみです。なぜかというと、お金持ちの家を拝見するのが面白いからです。なかでも欧米人の生徒さんはだいたいプール付きの家で、レッスンに早めに行き、プールで泳がせてもらったこともあります。

 

どうやって教えるのか

私の場合は、初級者にはだいたい英語を話しながら、教科書を使って教えます。

そしてレベルがあがるごとに、少しずつ日本語を話す比率を上げていき、それと同時に日常会話の時間も増やしていきます。最終的には全部日本語で話し、会話が授業の半分を占めるくらいが私の理想です。

なぜ会話を重視するのか、それは わたしが会話大好きだから です。

世界各国の色々な話を聞かせてもらうのは、本当に楽しいです。

 

しかしただ会話すればいいというだけではなく、相手が理解できる範囲の語彙だけで会話をしなければいけないので、相手のレベルをしっかり把握していなくてはいけません。そしてその中に、これは知らないだろという単語をときおり出して、語彙を増やしていってもらいます。

レベルによっては

「先週映画見に行くって言ってましたけど、なに見たんですか?」

とは聞かずに

「あなたは先週、映画を見に行くと私に言いました。何を見ましたか ?」

 と聞いたりします。

 これは簡単そうに見えて実は難しい、 ように見えて慣れれば簡単です。

 

日本語教師は儲るのか

一般的に、けして儲るような仕事ではないと思いますが、シンガポールでは「家庭教師」というのは、正社員以外の仕事の中では、かなり金になる部類の仕事だと思います。なんせ価格を決めるのは本人ですから。

シンガポールにおける日本語家庭教師の相場は、正直私にはわかりませんが、1時間で50SGD *1 取るのが一般的なんではないでしょうか。人から聞いた話では、某フランス語学校の個人授業は、1時間で150SGDくらい *2 するらしいです。

 日本語学校で教えている先生の給料ですが、こちらも国、地域、学校によってバラバラなのでなんとも言い難いですが、月給で8万円〜30万円くらいだと思います。たとえ最低の8万円だとしても、物価の安い中国のど田舎で、家賃・光熱費を学校が負担してくれる等で、実は余裕で食べていけるはずです。そういうギリギリの設定をしてくる学校が少なくないと思います。

ちなみにシンガポールでは、外国人の最低賃金が決められているので、最低でも2300SGD *3 くらいはもらえるはずです。 

私の授業料ですが、金額は言えませんが、シンガポールで一番良心的な価格設定だと自負しております。欲張らないと、自然と仕事が楽しくなりますから。

 

  

以上、ずいぶん長文になってしまいましたが

日本語教師について、わたしの観点で色々書いてみました!

*1:4000円くらい

*2:12000円

*3:18万円くらい