シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

パタヤが教えてくれた恋をする意義!

今回パタヤで夜の街に毎夜繰り出し、金が欲しい女と、その女とヤリたい男の駆け引きを、イヤというほど見てきた。
そして私も、男とは話していないが、飲み屋などで色々な女性と話した。

 

 

みんな色んな所から来ているが、やはりイサーン(タイの東北部)出身の女性が多い。そして私が話した女性は、全て子供がいた。
30代はもちろん、20代でもみんなもれなく子持ち。

 

ある女性は、何歳?と聞くと、30歳と言っていたが、彼女の子供の年齢を聞くと、もう16歳というじゃないか。あんた絶対30歳じゃないよな、という突っ込みは入れなかった。いくつだっていいじゃないか。

 

そしてみんな子供はいるけど旦那はいない。
彼女たちは言う、男はみんなバタフライ。どこかへパタパタ飛んで行ってしまうんだと。

 

ある女性に、彼氏いないの?と聞くと、去年までいたけど、もう別れちゃったと、韓国人男性の写真を見せられた。私といるときは少ししかめっ面の彼女も、彼と映っている写真はとても幸せそうな顔をしていた。


彼はずっとバンコクに住んでいて、ときどき会いに来てくれたけど、ある日突然、一人のタイ人女性がバンコクからやってきて、私が彼の本当の彼女だから、もう彼とは別れてくれと言われ、彼との恋は終わったそう。彼は今はアメリカにいるとか。

 

しかし彼女のフェイスブックは、今も彼との過去の写真ばかりが投稿されていた。今でもまだ好きなのだろう。
しかし彼女も働かなければ生きていけない。彼への想いを胸に秘めながら、今は私みたいな冴えないおっさんの酒の相手をしている。そんな彼女がとても健気で、悲しくて、美しく見えた。

 

そんな話ばっかりなんですよ。パタヤって所は。
男に騙されてこんな所に流れつき、今度は自分が男を騙して稼ぐはずなのに、気が付くとまた男に騙されている。まぁそんな悲壮感はないけどね。みんな明るくて強いから。

 

悲しいのは女だけじゃないし。こんな所にやってきて、いついてしまった男たちにも人には言えない色んな過去があるんだと思う。

 

そして私が思うのは、やっぱり人は恋をするべきだ!ということ。

 

恋をするというのは相思相愛のパートナーを見つけろという意味ではない。恋をするというのは、誰かを本気で好きになることだ。

 

世の中には、いわゆるモテない容姿の人や、出会いが全然ない人などがいて、生涯で一度も誰ともお付き合いをしない人もいるだろう。
しかしそんな人でも誰かを好きになる事はできる。普段は冷静な自分が、ちょっとおかしくなってしまうほど人を好きになる。

 

そして、その恋はむなしく散る!


そして、深く傷つき、悲しみに打ちひしがれて、心はボロボロになってしまう。

 

これが、人が恋をする真の目的だ。

大切なものを得る目的は、それを失うことにある。

 

これは誰かと結ばれた人たちも同じだ。どんなに仲が良いカップルにも、必ず終わりは来る。破局が一般的だが、死別だってある。二人同時にこの世からいなくなるということは不可能だ。

 

そして大切な物を失ったとき、人はなりふりかまっていられないほど傷つき、何もかも脱ぎ捨て真っ裸になる。このときに人は、人生で本当に大切なものが何かを知る。生きる意味を知り、魂が大きく成長する。

だからそれまでは、欲望のままに突っ走っても、騙されてもいい。恐れずに誰かを好きになりなさい。

 

冷めた目で、わたしもう誰にも興味ないんだよねなんて言ってる人は、きっと心のどこかで傷つくことを恐れているんだ。大事な物を失う恐怖を知っていて、それを避けようとしているんだ。

何かに夢中になり、無様をさらせよ。涙も鼻水も垂れながして泣き叫べよ。
その瞬間が、私は人間がもっとも美しいときだと思う。

 

パタヤよ、パタヤの女たちよ、男たちよ、大切な気づきをありがとう。

 

 

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