シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

土鍋を買ったらまずすること

新しいおうち(Punggolです)に引っ越してから

8割方自炊をするようになりました。

 

理由は、元々料理が大好き(池袋の居酒屋の厨房で2年間働いた経験があります)、自分で作ったほうが美味い、外で食べるよりやっぱり安上がり、家の近くにコピティアムやホーカーがない、などなどです。

 

なので料理器具などはまぁ一通りあるんですが、一般的な日本のキッチンと一つ変わっているのは、電子レンジと、炊飯ジャーがないところだと思います。

電子レンジの代わりには蒸し器を使い、炊飯ジャーの代わりに土鍋を使っています。

蒸し器で温めると、電子レンジと比べるとやはり少しねっとりと水っぽくなってしまいますが、時間とか火力を調整すれば、そうならずにうまく温められます。

私のは火にかけるやつですが、火災の心配をする人には電気のやつもあります。というか火災の心配をするような奴はキッチンに立つな!(急に厳しいキャラに)

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そして土鍋なんですが、近所のHardware shop(ホームセンター)で買った安いやつを使ってました。これでも十分に美味しいお米が炊けます。むしろ電気ジャーより美味しいような。

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しかし先日、洗い物をしていたところ、この土鍋に亀裂を見つけました。そして力を入れると亀裂がやや広がる・・。お皿なら接着剤で止めて未だに使ってるやつがあるんですが、土鍋はさすがにダメだろうと思い、しかたなく捨てました。

 

そしてすぐに近所のホームセンターに新しい土鍋を買いにいきました。

前のやつよりも少し大きいサイズにしたのですが(前のは3合しか炊けなかったような)値段は12ドル(950円)でした。

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店のレジに持っていったところ、キャッシャーのチャイニーズのおばちゃんに、なにやら中国語で説明をされました。

ちょっと意味がわからずポカーンとしていると、簡単な英語で再度説明してくれたんですが、どうやら この土鍋は使用する前に、一度お粥を炊いてそれを土鍋の内側に塗りたくれ、でもそのお粥は食べないで捨てろよ、あと強火には絶対にかけるな、こんなような事を言われました。

中華鍋は、使う前に油ならしを必ずするというのは、チャイニーズの奥さんに聞いて知っていたのですが、この土鍋に関しては初耳でした。

前に買ったやつはたぶん何もしなかったような・・・。

 

家に帰ってネットで自分で調べてみると、この土鍋を使用する前に施す処置を、目止めというみたいです。

要は、新品の土鍋には、目に見えない無数の穴が開いていて、それを事前にきっちり埋めておくことで、丈夫になるようです。

そしてその穴を埋めるものというのが、お米、小麦粉、片栗粉などの、でんぷん質の食材です。

 

もっと詳しく知りたい方は以下を参考に。

www.zutto.co.jp

 

わたしはおばちゃんに言われたとおりに、お米でお粥を作る事にしました。

 

まずは土鍋を一度水で洗ってから、完全に乾かします。

そして次の日の朝に土鍋に水を8分目まで入れて、そこに水の1/5お米を入れて、3、4時間放置しました。

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それから弱火でぐつぐつ煮てお粥を作ります。

けっこういい感じに泡が出て、それを鍋の内側に塗りたくってと、けっこう初めての事で大変だったので写真は撮っておりません。よく底を混ぜなかったので、すこし焦げもできてしまいましたが、たぶんちゃんとできたと思います。

 

しっかり目止めを終えた土鍋でさっそくクルミ炊き込み御飯(My favorite)を作ってみましたが、美味しゅうございました。

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今は色んな調理器があり、色んな事が簡単にできるようですね。

たとえばエアーフライヤー(熱風で揚げるやつ)なんていうのも、つい数ヶ月前に初めて知ってぶったまげました。

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でも正直言うと、こういうのはあまり使いたくないです。奥さんが買って来たらどうしようとビクビクしています。

私は料理をする時間がたっぷりありますし、手間ひまかけるのは嫌いじゃありませんから、出来るだけ昔ながらの用法で料理をしたいと思っています。

マレーシアで焚き火をしながら料理したのは本当に楽しかったです。

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別に原始時代にまで遡らなくてもいいんですが、例えばすりゴマが欲しかったら、ゴマを買って、フライパンで炒って、すり潰す。これぐらいはぜひ自分でしたいです。

すり潰すのは石臼を使っていますが、これもあるとけっこう重宝します。一番小さいやつでHardware shopで10ドルくらいで売ってます。

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本当に時間がなく、簡易的なものが必要な人がいるというのは理解していますが、便利さの代償というのを、今までの人生の中でイヤというほど経験しているので、出来るだけ不便な方を選ぼうというモットーがあります。

いや、便利さの代償というより、あえて不便を選んだあとに得られるスキルアップに目が眩んでいると言ったほうが適切でしょう。実はかなりいやらしい事を考えています。

 

いつか土鍋で、香港風のClaypot Riceも作りたいなと思っているのですが、これただの炊き込み御飯に見えて、実はものすごく手間がかかるんですよね。

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やっぱりこんなめんどくさい事するくらいならホーカーに行ってサクッと金払って食べますわ。

 

www.youtube.com

 

手間ひま関係ないですが、前にGolden Mile Complexタイスーパーで、ベトナム・コーヒーを入れる、ちゃっちいオモチャみたいのを買ってきたんですが、なかなか風情があっていいです。

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お客さんが来たときに、これ使って目の前でポタポタコーヒー落としてあげたら、こやつデキル!と思われる事間違いなしじゃないでしょうか。

東南アジアに特化した女子力、高めていきましょう!

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