シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

インドのバラナシに行ってきた その3

yangpingsan.hatenablog.com

 

バラナシで 一人旅の女性に 出会ったぁ〜

無事に居心地の良い宿を見つけて、ほっとしたのでさっそく観光を始めました。ちょうどBABAゲストハウスのすぐ裏手にガンジス河が流れています。歩いて1分です。

玄関開けたら1分でガンジス河。非常に語呂が悪いです。

 

二日目にしてようやくご対面のガンジス河でしたが、雨期なので水量が多くて、ガートと呼ばれる沐浴用の階段が、水で全部埋まっていました。

本来はボートが浮かんでいるあたりの下にガートがあります。

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しばらく河を眺め、神聖な気分になろうとするのですが、別にヒンドゥー教徒でもないので、どうしてもそこまでありがたい河という感じはしてきません。まだタイやラオスに流れているメコン川の方が親近感があります。

 

そうしていると後ろから一人のアジア系の女性がやってきました。彼女もガンジス河を眺めながら写真などを撮っています。私はあまり深い考えもなく、自然に彼女に写真を撮ってくれませんか?と英語で話かけました。

彼女は快く私の写真を撮ってくれました。

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撮ってもらったあと、彼女からカメラを受け取るときに、この人はきっと日本人だと確信したので、日本の方ですか?と話しかけてみました。すると彼女は、あらそういうあなたも?という事で、色々話してお昼ごはんでも一緒にということになりました。

 

彼女Nさんは仙台からお盆休みを利用して一人でいらっしゃったようで、ここバラナシに来るまえは、レーに数日滞在していたのだとか。

レーというのは、インド北部のラダック地方(ジャンムー・カシミール州)の都市で、標高は3650mです。ここはインドなんですが、チベット文化圏にあたるので、住民のほとんどがチベット民族なんだとか。

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とても素晴らしい景色で、日本人旅行者もたくさんいたと言っていました。次回行ってみることを強くすすめられました。こんな僻地にも気軽に行けるようになったんですね。

 

お昼ごはんを食べるお店は、彼女が行ってみたいというThe Keshari Restaurantというインド料理のレストランに入りました。案内されたテーブルの隣には、これまた日本人の大学生風の男子二人が座っていました。おそらくガイドブックか何かに掲載されているのではないでしょうか。日本人が足を運ぶ先はだいたい限られているようです。

 

彼らに何を注文したんですか?と聞くと、パニール・バター・マサラ(パニールはカッテージチーズ、マサラは香辛料の意味です)が美味しいと聞いたのでそれを。。。という事なので、私たちも真似をして同じ物とナンを頼み、シェアすることにしました。

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ちなみにインド人の発音だと、パニル・バタル・マサラと言わなければいけません。エアーポート(空港)はエアルポルト、パーク(公園)はパルク、サンキューはタンキューです。冗談ではありません。正しい発音をしなくては、タクシーなどに乗るときに大きい問題になります。正しい発音をしてもなお大きい問題は待っていますが。

 

これを頼む前に、スタッフにメニューを見せて、すみませんチキンはありますか?と聞いたのですが、うちはベジタリアン料理ですよと言われて恥をかきました。

まるで普通のマッサージ屋にきたオジさんが、女の子にスペシャルサービスを要求するようではないですか。まぁインド人のおじさんもシンガポールのチャイナタウンで、よくこういう事をしているので、おあいこさまと言う事で。

 

パニル・バタル・マサラは、予想どおりなかなかヘビーで、二人でも完食できませんでした。シャアしておいてよかったです。

 

お昼ご飯のあとも二人で、ガンジス河沿いのガートを探索しました。

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すると、なにやらインド人の若者のグループが、正装をして色んなポーズで写真撮影をしていました。

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何をやっているんだろうと、興味深く眺めていると、突然彼らは私たちに、一緒に写真を撮ってほしいとお願いにきました。断る理由もないので、快く承諾したのですが、やけに注文が多く、旗を持てとか、角度はこうだとか、色々言われました。

今後何があってもインド人の上司だけは持つまいと心に誓いました。

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色々と歩き回っているうちに、もう夕方近くなってしまいました。

Nさんは、昨日バラナシに着いたのですが、実は今日の夜にはもう寝台列車に乗ってデリーに帰らなければいけないのだとか。そしてどうやったら駅まで一人で安全に行けるかと心配していました。

空港から乗ったタクシーの嫌な経験から、私も急にOさんが心配になったので、誠実そうなオートリクシャーを探すのを手伝いますよと申し出て、夜6時にまたNさんが泊まったホテルのロビーで会いましょうという事になりました。

偶然にも私の泊まっているBABAゲストハウスは、Nさんの泊まったホテルの真裏にありました。

 

一度部屋に戻りまた6時にNさんのホテルへ行きました。

Brijirama Palace(ブリジラマーパレス)というそのホテルはガンジス河沿いにあり、元マハラジャの宮殿だったのを20年の改築工事を経てホテルになったとかうんたらかんたら。

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ロビーへ入ると(汚いなりだったのでスタッフに一度止められました。セキュリティもしっかり)Nさんがいました。Nさんは、帰ってからホテルのスタッフに相談したら、ホテルのボートで岸まで送り、そこからオートリクシャーをつかまえ、正規の値段で駅まで行くよう交渉してくれる事になったのだとか。

なんと素晴らしいホスピタリティを持ったホテルでしょう!

私もこんなホテルに泊まりたいと思いましたが、一泊最低でも2万円はするのだとか。

 

そしてさっそく出発だと言う事で、ガートのボート乗場まで送りに行こうと思ったのですが、スタッフが君は彼女の友達か?というので、まぁそんなところだと言うと、じゃあ一緒に乗っていったらいいじゃないか、ボートはまたこのホテルに戻ってくるんだし、と言われちゃっかりご同行させていただく事にしました。

 

ボートには二人のインド人スタッフと、我々二人が乗りました。私はガンジス河でまだボートに乗ったことがなかったので、ボートツアー代ういた!と、さぞかし喜びましたとさ。

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河側から見た夕暮れ時のガートには、祈る人、川に入って遊ぶ若者、階段に座るカップルなどが見えました。ガンジス河が生活の一部だなんて、きっとインド人としては素晴らしく幸運な事なのでしょう。

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ボートは20分くらいかけて一番はずれのアッシーガートという所に到着しました。

Nさんはスタッフにきちんとチップを渡し、そこから無事にオートリクシャーに乗って駅へ向かったのでした。私だったらチップの事は忘れて、とんずらこいてたかもしれません。やはり教養のある方は違うなぁと思いました。

私は1日しかバラナシに滞在できなかったNさんのためにも、明日から一生懸命観光しようと、思ったかどうかさだかではありません。

 

帰りは下りだったので、けっこうな雨が降る中10分ほどでホテルのガートに着きました。私はもちろんチップも払わず、自分のホテルにとんずらこきました。私にはこのマハラジャホテルに泊まる素養がまだまだ足りないようです。

 

その4へ続く

 

 

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