シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

どこもかしこも陰と陽だぜ

全国のオカルトファンの皆様こんばんは。

何を隠そう私も、実はオカルトが大好物でして、子供の頃は三度の飯よりこっくりさんでした。(ウソです)

 

さてオカルトとはどんな意味でしょうか。Wikipediaには、神秘的、超自然的なものと書いてあります。そして語源はラテン語で「隠されたもの」という意味です。人々の目に触れないように隠された秘密の知識。悪魔やホラーやスピリチュアルとは、また違うものなんです本当は。

隠されたものを探し出すなんて、ワクワクするじゃないですか。

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神秘的なものにも様々あり、幽霊、神様、魔術、占星術、宇宙人、オーパーツなどなどありますが、基本的に科学では証明できないものという感じでしょうか。

その中で私が数年前からずっとハマっているものがあります。

それは陰と陽です。

目移りの激しい私がもう3年近く、この陰と陽について日々考えまくっているのです。

まだまだ理解不足ですが、自分の整理のためにも、今日は少しそれを書きたいと思います。

 

まず私たちの世界観は全て、陰と陽というペアから成り立っています。

陰陽というのは東洋独自の言い方ですが、実は西洋にも同じものがあり、西洋ではこれを相対と呼んでいます。

 

例えば男と女、昼と夜、右と左、上と下、表と裏、暑さと寒さなど、数え上げればきっと無限に出て来ることでしょう。

 

こういったペアであることによって、お互いを比較することが可能になりますが、実はこの比較するということが、物事を非常に理解しやすくしてくれます。

 

例えば、「私」という存在は何なのかと考えたとき、「他人」がいて初めて「私」「自分」という存在を認識できるのです。もしこの世に、自分の他に誰一人存在しなかったら、「私」「自分」という概念は生まれないでしょう。

男と女もそうですね。男の他に女がいて初めて、男という性が理解できるのです。

 

そしてこのペアはいかなる物にも必ず存在します。

例えば紙。紙には必ず表と裏があります。表だけの紙というのは存在しません。どれだけ薄く剥がしていったとしても、表の後ろには必ず裏が存在しています。

光と影もそうですね。光がある所には必ず影ができてしまいます。

 

このように、この世界は全てこの二つのペア、陰陽の関係の下にある。これが陰陽理論の一番基本の考え方になります。

 

  

そして次に、下のマークを見てください。色んな所で目にしたことがあると思います。これは太極図(たいきょくず)といいます。対極ではなく、太極です。

 

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大きい白の勾玉のような形の中に、小さい黒い丸があり

反対も同じく、黒い勾玉の中に、白い丸があります。

これは白い部分が陽で、黒い部分が陰です。

 

 

例えば白い部分の一番ふくれあがっている、頭のような部分がありますね。あの部分は陽が最高潮に達しているところです。その陽が最高潮になっているときに、すでに陰が動き始めている、それを表しているのがあの黒い小さい丸の部分です。

反対も同じで、陰が最高潮に達したときに、すでにその中で陽が生まれ動き始めているのです。

 

陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となるというやつです。

 

例えば昼と夜を例にとって考えてみましょう。

まず昼間のうちは明るいですが、時間が経つにつれ少しずつ暗くなっていきますね。あたりまえですけど。そしてこれが完全に暗くなると同時に、明るくなる始まりが、私たちの気づかないところで始まるのです。空が白み始めるのはまだあとですが、夜明けに向かう動きが、見えない所で、すでに始まっているということです。

そして少しずつ夜が明け、また空は明るくなっていくのですが、明るさが極みに達したとき、今度は夜更けへと向かう動きが、また始まるということです。

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このように、陰と陽は常に流動し、反転し、そしてそれを繰り返す、ということをこの太極図は表しています。しかしどちらか一つで満たされるということはありえません。片方が極点に達したとき、必ずその中に、反対に転じる動きがすでに芽生えているということです。

陽は必ず陰の一部を持ち、陰も必ず陽の一部を持っています。

 

 

そしてこの流動ですが、とてもゆっくりと、誰も気づかないくらいにゆっくりと動いています。この流れを早めることも、遅くすることも、誰にもできないのです。

段階をふまずにさっさと事を進める事も、いつまでも同じ所にとどまっている事も、どちらもこの陰陽のルールが支配する世界では不可能です。

 

 

というわけで、少し真面目に書いてみましたが、ここまで読んで、だからいったい何だというんだと思った人も、もしかしたら自分の身の回りのアレも陰陽かな?なんて色々想像を膨らませる人も、色々いると思います。

読んだ全ての人が興味を持った、誰一人として興味を持たない、このどちらもありえません。この世が陰陽の下にあるという考え方をするかぎり、必ず両方存在し、今とるべきバランスをとっているはずなのです。

 

我々は目に見える物だけを頼りに生きていますが、反対に目に見えない物も必ず存在します。

そして陰陽の流動により、全ての事は変わる事を強制されますから、今は全く興味がなくても、いずれ目に見えない物を頼る時期が必ず訪れるはずです。

 

この次は、陰陽の成り立ち、歴史、そこから陰陽五行に派生していきたいと思っているのですが、正直いつになるかわかりません(笑)

それではまた。