シンガポール漂流生活

シンガポール在住歴12年、日本語教えたり、絵描いたりして、なんとなく生きてます。

韓国の麹を使って手作りマッコリ

二ヶ月ほど前、奥さんが友達から韓国の麹なるものをもらってきました。

どこで手に入れたのか、なんという名前の麹なのか、まったく謎に包まれていまして、見た目はまるで火山灰のようです。

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得体が知れないので、あまり関わらないように冷蔵庫の中にそっとしてしまっておいたんですが、そろそろどうにかしないといけないだろうと思い立ち、とりあえずこの麹について自分で調べてみたところ、これはヌルッと呼ばれる餅麹ではないかという情報を見つけました。こんなに乾燥してるのにヌルッとは、名前負けもいいところです。

 

以下のような画像も見つけたのですが、ここには「麦をそのまま突き固め、藁の上に放置したもの」と書いてあります。

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ちなみにこの画像をクリックしたら、ウイルスに感染しましたとかいう表示が出てビープ音が鳴りました。餅麹に対する興味をトラップに使うとは、とんでもないヤツがいるもんです。

 

このヌルッですが、主に韓国のドブロクマッコリを作るのに使われているということで、私もさっそくマッコリを作ってみる事にしました。しかしよく調べてみると、マッコリ日本のドブロクも、作り方にあまり差異はないみたいなので、今回は私の知っているドブロク作りのレシピでやりたいと思います。

 

材料は以下です。

 

  • 水1.5リットル
  • もち米3合
  • 餅麹160g
  • ドライイースト小さじ半分

 

日本のドブロクの場合、普通の白米でいいのですが、マッコリはもち米を使っている人がほとんどらしいので、私もそれに従います。今回は日本のではなく、タイ産のもち米を使いました。

麹はほんとうは250g入れたかったのですが、量の都合から160gにカットしました。

 

では行程ですが、まずはもち米を一晩水に浸けておきます。次の日の朝には、お米は水を吸って一回り大きくなっています。

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次に、水は全部捨てて、これを蒸し器で30蒸します。

適当にやったつもりなんですが、これがまたものすごく上手に炊けてしまって、食べてみるとモッチモチのホッカホカで超美味しかったです。

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焼鳥でも買ってきて全部たいらげてしまいたいところですがグッと堪えつつ、これを大きい瓶に移し替えそこに水1.5リットルを投入します。

水の中にひっそりと沈んでいるもち米がなんとも幻想的です。宮崎駿にも見せてあげたい。

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ここにドライイーストと、例の餅麹ヌルッを160g分計って投入し、かき混ぜれば下準備は完成です!

なんか表面にゴミみたいなわけのわからない物が浮かんでいますが、どうぜ最後には濾過するので、ほうっておきます。

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最初は米がずっと沈んでいたんですが、半日ほどおくと米が水を吸って、水がほとんどなくなってしまいました。慌てて水を足そうとしましたが、その前にネットで調べたところ、こんな感じで大丈夫だとみんな書いていたので、それを信じて放っておくことにしました。

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そしてどうやら最低でも一日に一回はこれを混ぜなければいけないらしいのですが、私は翌日からシンガポールに仕事をしに帰るので、数日家を空けなければなりません。

そこで友人にこのボトルを預け、毎日一回「起きて!起きて!」と囁きながらこのボトルを振ってね、とお願いしました。

 

そして大丈夫かな〜と思いながら4日後にマレーシアに帰ってくると、米から水分が出たのか、次の写真のようになっていました。毎日ボトルを振ってくれた友達に感謝ですが、彼は「キレイだよ!キレイだよ!」と囁きながら振ってくれたそうです。キモっ!

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嗅いでみると、しっかりとドブロク的なニオイがしていたので、もう熟成しきったとみなし、布で濾して、ボトルに移し替えました

どこからどうみてもマッコリでしょう。まぁカツゲンに見えないこともないですが。

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そして残った酒粕ですが、普通のドブロクを作ったときの米麹や白米のカスは、とっておいて甘酒にしてもいいですが、この餅麹のカスはなんかみたいで、あまり食欲をそそらなかったので捨ててしまいました。もったいなかったかな。

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肝心の手作りマッコリのお味のほうは、普通に美味しかったのですが、お店とかで出されるやつよりは甘みがちょっと少ないかなという感じでした。アルコール度数はおそらく3、4度? おっとそれだと違法になってしまうので、やっぱり1度未満だと思います(汗)

しかしもうちょっと度数が高い方が美味しいかなと思ったので、ただいま砂糖を投入してまた様子を見ています。あわよくば5、6度くらいになってくれるといいですね。おっとそれだと違法になってしまうので、やっぱり1度未満でいいです(汗)

 

というわけで韓国の餅麹(おそらく)を使った、手作りマッコリでした。

カムサハムニダ!